死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
第1章

出会い

これはほんの少し前の話





「未雨(ミウ)今日も家帰んないの?」


「帰っても…ね?分かるでしょ?」


だって私の居場所は無いもの。


「私の家に来る?」


この子は私、柊 未雨(ヒイラギ ミウ)の幼なじみ早乙女 美月(サオトメ ミズキ)。


「別にいいよ。私が行ったらおじさんや、おばさん、祐月(ユズキ)にも迷惑でしょ?」


ちなみに、祐月とは美月の弟こと。


「それに…死に場所を探しにでも行こうと思ってたし…」


「すぐそう言う。だから私は未雨をほっとけないのよ。」


「大丈夫だよ。じゃあ、明日ね」


そう言って美月と別れる。


美月はとてもいい子だ。優しくて頭も良くて。


だからこんな死にたがり屋の私とはつるんでない方がいい。


ってか、いつになったら死ねるかな?


私は死ぬのを夢見てる。


もうこの世に未練は無いのだから。


そう思いながら夜道を歩く。
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