死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
けど何を話せばいいか。


それに誰だか知らないし…。


私が黙ったいると


「あんたは璃羽都の彼女さん?」


男の人が先に口を開いた。


「彼女ではないです。えっと…色々事情があって居候させてもらってるだけで…」


誰だかわかんないし、一応敬語を使った方がいいかと思って敬語を使って話すと


「タメでいいよ。多分俺の方があんたより下だと思うし…」


私より下だと思ってる割には、歳上に話す言葉使いじゃないような…。


まぁ、いいけど…


そう思いながら私は男の人の質問にタメで答えた。


「さっきから思ってたんだけど、君は?」


「あー。俺、自己紹介してなかった?」


「俺は希璃都(キリト)」


希璃都…


「あっ。絶対くん付けとかすんなよ?」


「俺''くん付け''はまじで勘弁なんだよ」


希璃都と喋ってわかったことは


希璃都は璃羽都のことを尊敬していること、そして見た目とは違って結構話しやすく、サバサバしている人だった。


気がつけばあれから2時間たっていたが、私たちは盛り上がっていた為ずっと話し続けていた。


「そー、そこなんだよな!」


「私もわかるかも!!」


するとドアが開く音と同時に


「ただいま」


という声がした。


「誰かいるのか?」


あっ、璃羽都が帰ってきた!


「璃羽都、実はね…「希璃都、なんでお前がここに?!」


璃羽都は希璃都を見ると、慌ててこちらに向かってきた。


「蒼弥に言われて、兄貴に逢いに来たんだよ。」
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