死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
目が覚めたのは朝方だった。


私…10時間以上寝てたの?!


確か私、璃羽都と…


横を見ると璃羽都はいなくなっていた。


あれ?


どこに行ったんだろ…。


と思いながら、キョロキョロと辺りを見回していると


「もしかして起こしちまったか?すまねぇ。」


後ろから声がして振り返ると、そこにはコーヒーカップを持っている璃羽都が。


「私が起きたのは璃羽都のせいじゃないから気にしないで?」


と言うと「そっか。」と言い、またキッチンに戻り私のココアを作ってきてくれた。


「未雨はココア…だろ?」


教えた記憶はないんだけど…当たってる。


「うん。ありがと」


不思議に思ったものの私は何も聞かず、ココアをありがたく受け取りソファーに座ると璃羽都もソファーに座った。


「俺、未雨のおかげで目が覚めたわ」


「ありがとな」


とお礼を言われた。


別に私は何もしてないのに…。


「俺ってば、何回お前に助けられてんだろーな」


私が璃羽都を何回も助けてる?


「私は別に何もしてないよ?」


「未雨は自分でわかってないだけで、俺を救ってくれてんだよ。」


私が璃羽都を救ってた…?


実際救われてんのは私の方なのに。


と思っていると


「俺が…俺らが絶対に霖也を潰すから…未雨は俺の事支えててくれねぇーか?」


璃羽都が突然言ってきた。
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