死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
そんなの当たり前じゃん…。


「任せて。」


私は璃羽都に笑顔で返事をし、


「全力で支える。だから…璃羽都、無理は絶対ダメだからね?」


「これだけは約束して」


コレは希璃都から聞いた話だけど、璃羽都は目的を果たすためには自分を犠牲にもすると言っていた。


希璃都が璃羽都に会いに来た理由は、蒼弥から璃羽都の状況を聞き、過去に囚われ続けているのを解放してあげたかったのと、霖也との決着をつける時、そばにいて璃羽都が自身を犠牲にしないようにする為だったらしい。


だから、私も止めるんだ。


璃羽都が自分を犠牲にしてしまうことを。


璃羽都には傷ついてほしくないから。


と思いながら、璃羽都をジッーと見つめると


「わかった。無理はしねぇーから…その…ジッーと俺を見るな」


そう言って璃羽都は顔を逸らした。


えっ?照れてるの?


可愛い…


と思ったことは私だけの秘密。
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