死にたがり屋の少女は暴走族と･･･

璃羽都のことだからまだ色々やっているだろうから身体を休ませてあげたいし、私だって疲れたから帰りたいからだ。


総長室の前で一呼吸置いて扉をノックすると


｢誰だ？｣


璃羽都が聞いてきたので


｢未雨｣


と答えると｢入っていいぞ。｣と言う言葉を聞いて扉を開け総長室に入ると


机の上には沢山の書類らしきものが散らかっていた。


｢…書類？｣


｢あぁ…これか？これは霖也たちの裏についてるヤクザについての書類だ。｣


｢少しは相手のことも知っとかねぇーとな｣


璃羽都…


｢璃羽都、少しは自分の身体を大丈夫にしてよ？｣


｢璃羽都はみんなにとって…雷鬼にとってとても大事な人だから、璃羽都が身体を大事にしてくれないとみんな心配する｣


｢……｣


｢今は蒼弥達が総長の仕事を半分してくれてるんだし、ちゃんと休まないと私が許さないからね？｣


璃羽都の顔、前よりやせ細ってる…


｢…わかった。そこまで言うなら休む｣


璃羽都が素直に話を聞いてくれた?!


以外だった…


｢だから…もう少し、もう少しだけこれをやらせてくれ｣


ｶﾞｸｯ


そう言うことかーい！


珍しいとは思ったんだよ…。


璃羽都が素直に1回で言うこと聞いてくれるの


"これ"とは書類まとめの事だろうか…


｢私が良いって言うまでだからね？｣


そう言わないと絶対続けるから…。


｢ﾌﾜｧ…｣


やばい…眠く…なってきた…


｢未雨？未ぅ…ぅ…ぅ｣


なんか…璃羽都が言ってる…


何？


眠くて何言ってるかわかんないよ…