死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
「みぅ…ぅ…おぃ」


ん?誰の声?


私を呼んでる?


「おい、未雨起きろ!」


耳元で名前を呼ばれ慌てて身体を起こすと


「やっと起きたか。」


璃羽都が横から顔をのぞかせてきた。


そんな璃羽都に驚き


「うわぁぁぁ!!」


び、びっくりした…


「ククククッ…今の声どっからでてんだよ」


「ゔっ…」


恥ずい…


恥ずすぎる!!


私が朝からこんな恥ずい思いをしたのは


「璃羽都のせいだ!」


「今のは璃羽都が悪い!」


「いやいや、起きない未雨が悪いだろ…ククククッ」


まだ笑ってる…


璃羽都のやつ絶対許してやんないんだから!


と思いながら璃羽都を睨むと


「睨むなよ。忘れてやるから…」


というものの…


この顔は絶対悪れる気ないでしょ!


「璃羽…」


私が璃羽都に言いかけた時だった。


勢いよく総長室の扉が開き


「っ…総長ノック無しにすんません。アイツらが…アイツらが来ました!」


私たちにそう告げたのは誠だった。
< 233 / 276 >

この作品をシェア

pagetop