死にたがり屋の少女は暴走族と・・・

決着をつけに

未雨が攫われてから3日がすぎた。


俺らはあの後すぐに普、咲夜、詩雨に3日後雷鬼の倉庫に来るよう連絡を入れ、baideddoと決着をつけるため作戦をねった。


あと少しで未雨、お前を…。


そう思いながら、会議室である人たちを待っていると


急にドアがひらき


「来てやったぜ。雷鬼の総長さんよぉ」


と言った普と咲夜が入ってきた。


それからすぐに詩雨と遥輝、蒼弥も入ってきた。


「全員来たな。」


全員居ることを確認して俺は普と咲夜に頭を下げた。


「なんのつもりだ?」


俺が頭を下げると普はそう言い、俺を睨んできた。


そして俺は3日前に怒ったことを説明すると


「「未雨がさらわれたぁ?!」」


2人は同時にそう叫び、深呼吸して


「で、雷鬼の総長はこれからどうするんだ?」


咲夜が冷静にそう聞いてきた。


「これから…未雨を取り返すためbaideddoと決着をつけに行こうと思う。」


「俺らだけじゃbaideddoの人数には敵わない。だから…2人に力を貸してほしい」


普と咲夜は強い。2人の強さは少し盛って70人分の力になる。


2人が協力してくれればbaideddoを潰せるかもしれない。


そう思っていると咲夜が口を開いた。


「俺ら2人で足りんの?」


「本当はもっと人が欲しいが、俺ら雷鬼は傘下がいねぇーからこれ以上は人が集まんねぇ。」


そう。雷鬼は他の族と違って傘下がいない。


契約を結んだり、親しい関係の族はいるが、それでも人数はbaideddoよりは劣る。


「普、アイツらんとこ何人いたっけ?」


「んー80ぐらい居なかったか?」


何の話だ?


「おい、雷鬼の総長。俺らがあと80人連れてきてやるよ。」


「その代わり、何があってもbaideddoを倒すことと、決着が着くまで俺らは仲間という事だけは約束しろ。」


いい条件じゃねぇーか。


「あぁ。約束する」


俺らはお互い握手し、決戦日また会うことを約束した。
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