死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
けど、安心はできねぇ。


警戒しながら中に入るとやはり敵はいた。


チッ。


やっぱり居たか。


ってか、外にあの量いたのに中にも結構いるな…


まぁ、そんなのは関係ねぇーな。とりあえずここから進まなくちゃ行けないからな。


そう思い、俺は中にいる敵を片っ端から殴っていく。


が、やはり人数には勝てない。


これ以上やってたらキリがない。体力がもたなくなる…!


どうすれば…


と俺が考えている間にも敵は次々に殴りかかってくる。


ここを突破するにはとにかく気絶させねぇーとな。


それからしばらく殴りかかってくる相手を片っ端から殴っていると


「おい!まだこんなとこに居たのかよ!!」


後ろの方からそんな言葉が聞こえた。


この声は確か…


「…普」


「…。だから何でお前に呼び捨てなんざされなきゃいけねぇーんだよ!」


怒りながらそう言う普と


「まだいっぱい居るな…」


と言いながらこっちに向かってくる詩雨に咲夜、蒼弥に遥輝だった。


「っ…お前ら…」


「お前ら…じゃないだろ!璃羽都なにモタモタしてんだよ…。未雨ちゃん待たせちゃダメだろ…」


と言いながらさらに近づいてくる蒼弥。


「おい、女顔!ここは任せていいよな?」


「誰が女顔だ!次言ったら許さねぇーぞ!この女たらし!」


普は蒼弥に向かって怒鳴り、深呼吸して


「仕方ねぇーな。未雨を助けるためだ。ここは引き受けてやる。さっさと行け!」


そう言って俺らが進む道を作ってくれた。


「雷鬼の総長、未雨のことを頼む」


咲夜はそう言って璃羽都たちを先に進ませた。
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