死にたがり屋の少女は暴走族と・・・

隠された真実

「全ての始まりは17年前。」


あるヤクザが海外から日本にやってきた。


奴らは日本の裏社会を乗っ取るために日本に渡ってきた。


そのヤクザの組名は海狩陸支(かいしゅりくし)。


海狩陸支組は日本のヤクザトップに貢献し、トップの信頼を得た。


そして、中からどんどん侵略していった。


奴らにとって全てが順調だったんだ。


だけど、目標の手前で全てが崩れおちた。


それは海狩陸支組の狙いに気づいたとある8人によって。


その8人は当時ヤクザの下っ端であり、日本の平和を何よりも考えていた。


8人の名前は私と詩雨の両親、柊 昌翔(まさと)、雨梨(あめり)。


璃羽都の両親の桐ヶ谷 秀都(しゅうと)、璃真(りま)。


霖也の父、有村 真治(しんじ)。春樹の両親の神楽 輝燈(きどう)、寧音(ねおん)。


蒼弥の父、春風 泰志(たいし)。


「っ…まさか!」


「そう。そのまさか。」


「この8名のうち7名は亡くなっている。」


海狩陸支組はこの8名によって野望を絶たれた。


その恨みが理由で8名を殺そうと復讐を決意した。


その準備が整った頃、私の両親はヤクザをやめて会社員として暮らした。


璃羽都の両親もヤクザをやめてそれぞれ夢だった職についた。


霖也の母は保育士、父は建設会社の社員として働いていて、春樹の母は医療事務。蒼弥の両親は会社員。


ほとんどの人がヤクザの業界を去っていた。


だからこの7名は簡単に消すことが出来た。


だけど春樹の父だけはヤクザ業界にのこり、トップに近い存在にまでなにり、表では有名な財閥にまでなっていて手を出すことができなかった。


「ただし、こいつらはそれだけでは収まらなかった。」


''俺らはこんなに不幸になったんだ。次世代まで呪ってやる。''


そしてあいつらは私たちにも手を出そうとしてきた。


それを知った者が1人いた。


その人こそが大輝さんだった。
< 252 / 276 >

この作品をシェア

pagetop