死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
それにしても許せない。海狩陸支組のやつらめ。
こんなに沢山の人の人生を狂わしたんだ。
しなくてもいい争いを起こさせて…。
そう思っていると
「チッ。役に立たんヤツめ。」
「もう終わりか?いい所だったと言うのに邪魔をしよって。柊 未雨!」
ビクッ!
こいつは…海狩陸支組の組長!
確か本部に行った時中心になって話してた人だ。
「せっかくワインを飲みながら楽しんどったと言うのに…。」
「これでは不味くて飲めもせんわ。」
こいつ…!
「こんなことの何が楽しいって言うの!」
私が組長に向かって叫ぶと
「未雨!」
焦った顔をした霖也が私の名を叫んだ。
「(これ以上何も言うな。じゃないとお前が殺される!)」
霖也…。でも、このまま何も言わずに黙ってる訳には…
「組長、話を聞いてください。」
霖也?
突然霖也が話し出した。
「もう、こいつらに手を出さないでやって貰えませんか?」
「代わりに…俺の命を差し出します」
「ほぉ?己の命より小童どもの命が大事と言うか?」
霖也?!何言って!
「はい。」
「霖也さん!何を言って!」
「よくもこの俺に戯けごとを言えたな。貴様は何様のつもりだ?」
「っ…」
それ、あんたにそっくりそのまま言ってやりたいんだが?
と思うも、私も怖くて何も言えない。
でも、このままじゃ待っているのは''死''のみ。
「まぁ、どうせみな死ぬのだ。先にお前からやってやろう。」
「霖也さん!」
「霖也!」
組長は銃を構え、発砲した。
間に合わない…
そして私の目の前には真っ赤な血が散った。
「おい、璃羽都!なんで、なんで庇ったんだよ!!」
「おい!」
撃たれたのは霖也ではなく、霖也を庇った璃羽都だった。
「璃羽都!!」
私はすぐに駆け寄った。そして、雷鬼の人たちも。
「璃羽都さん!」
「総長!」
「おい璃羽都!しっかりしろ!」
みんながそう声をかけると
「…だいじょうぶ…だ。心配…すんな」
「未雨…そんな顔、すんなよ。だいじょうぶ…だ。必ず…約束は守る…から。」
そう言うと璃羽都は目を閉じた。
璃羽都…
嘘…でしょ?
「急いで応急処置をする。その間に誰か救急車を呼べ!」
「あと、布持ってるやつここに布を出せ」
遥輝はみんなに指示を出しながら応急処置をし始めた。
「どうせみな死ぬのだ。応急処置をしても無駄だ。」
そう言った組長に対して
「お前こそ…お前こそ何様のつもりなんだよ!」
「未雨ちゃん?」
私は我慢の限界だった。
もう、どうなったっていい。
「人の命を奪って、人の人生を狂わして何が楽しいって言うの?あんたはクズよ!」
「元はと言えばあんたが悪いんじゃない!日本を乗っとる?んな事あんたごときの人間が出来るわけないじゃない!!」
「あんたにはいずれ天罰が下る!人の痛みも苦しみも分からないあんたには!」
「っ…!貴様!」
《貴方にはいずれ天罰が下るわ!人の痛みも苦しみも分からない貴方には!》
「(あの女と同じことを言いよって…)」
「さすがは柊 雨梨の娘だ。同じことを言う。お前の母もそう言って死んでいった。」
「っ…!」
お母さんも…。
「決めた。お前から殺してやろう。」
っ…!
これ、まじのピンチだよ。
でも、璃羽都や雷鬼のみんなが助かればいっか。
「みんな!今のうちに逃げて!!璃羽都を連れて、逃げて!!」
「未雨さん?!何を言って…!」
「未雨ちゃん?!」
私はみんなが助かってくれたらそれでいい。
「この俺が逃がすと思うか?」
「私がみんなを逃がす!何がなんでも!」
そう言って私は仕込んであったナイフと、銃を出した。
「ここからが勝負よ!」
こんなに沢山の人の人生を狂わしたんだ。
しなくてもいい争いを起こさせて…。
そう思っていると
「チッ。役に立たんヤツめ。」
「もう終わりか?いい所だったと言うのに邪魔をしよって。柊 未雨!」
ビクッ!
こいつは…海狩陸支組の組長!
確か本部に行った時中心になって話してた人だ。
「せっかくワインを飲みながら楽しんどったと言うのに…。」
「これでは不味くて飲めもせんわ。」
こいつ…!
「こんなことの何が楽しいって言うの!」
私が組長に向かって叫ぶと
「未雨!」
焦った顔をした霖也が私の名を叫んだ。
「(これ以上何も言うな。じゃないとお前が殺される!)」
霖也…。でも、このまま何も言わずに黙ってる訳には…
「組長、話を聞いてください。」
霖也?
突然霖也が話し出した。
「もう、こいつらに手を出さないでやって貰えませんか?」
「代わりに…俺の命を差し出します」
「ほぉ?己の命より小童どもの命が大事と言うか?」
霖也?!何言って!
「はい。」
「霖也さん!何を言って!」
「よくもこの俺に戯けごとを言えたな。貴様は何様のつもりだ?」
「っ…」
それ、あんたにそっくりそのまま言ってやりたいんだが?
と思うも、私も怖くて何も言えない。
でも、このままじゃ待っているのは''死''のみ。
「まぁ、どうせみな死ぬのだ。先にお前からやってやろう。」
「霖也さん!」
「霖也!」
組長は銃を構え、発砲した。
間に合わない…
そして私の目の前には真っ赤な血が散った。
「おい、璃羽都!なんで、なんで庇ったんだよ!!」
「おい!」
撃たれたのは霖也ではなく、霖也を庇った璃羽都だった。
「璃羽都!!」
私はすぐに駆け寄った。そして、雷鬼の人たちも。
「璃羽都さん!」
「総長!」
「おい璃羽都!しっかりしろ!」
みんながそう声をかけると
「…だいじょうぶ…だ。心配…すんな」
「未雨…そんな顔、すんなよ。だいじょうぶ…だ。必ず…約束は守る…から。」
そう言うと璃羽都は目を閉じた。
璃羽都…
嘘…でしょ?
「急いで応急処置をする。その間に誰か救急車を呼べ!」
「あと、布持ってるやつここに布を出せ」
遥輝はみんなに指示を出しながら応急処置をし始めた。
「どうせみな死ぬのだ。応急処置をしても無駄だ。」
そう言った組長に対して
「お前こそ…お前こそ何様のつもりなんだよ!」
「未雨ちゃん?」
私は我慢の限界だった。
もう、どうなったっていい。
「人の命を奪って、人の人生を狂わして何が楽しいって言うの?あんたはクズよ!」
「元はと言えばあんたが悪いんじゃない!日本を乗っとる?んな事あんたごときの人間が出来るわけないじゃない!!」
「あんたにはいずれ天罰が下る!人の痛みも苦しみも分からないあんたには!」
「っ…!貴様!」
《貴方にはいずれ天罰が下るわ!人の痛みも苦しみも分からない貴方には!》
「(あの女と同じことを言いよって…)」
「さすがは柊 雨梨の娘だ。同じことを言う。お前の母もそう言って死んでいった。」
「っ…!」
お母さんも…。
「決めた。お前から殺してやろう。」
っ…!
これ、まじのピンチだよ。
でも、璃羽都や雷鬼のみんなが助かればいっか。
「みんな!今のうちに逃げて!!璃羽都を連れて、逃げて!!」
「未雨さん?!何を言って…!」
「未雨ちゃん?!」
私はみんなが助かってくれたらそれでいい。
「この俺が逃がすと思うか?」
「私がみんなを逃がす!何がなんでも!」
そう言って私は仕込んであったナイフと、銃を出した。
「ここからが勝負よ!」