死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
「「未雨さん!!」」


「「未雨!!」」


「未雨ちゃん!!」


みんな…今までこんな私を…ありがとう。


そう意味を込めて振り返ってみんなに向けてニッコリ微笑み、顔を前に戻して


銃を構えた。


「未雨ちゃん!ダメだ!!未雨ちゃん!」


蒼弥…。美月のことよろしくね?


「おい、未雨!そんなことしたって誰も喜ばねぇーよ!馬鹿なことはやめろ!」


遥輝…夏那とお幸せにね?


「未雨さん!ダメっす!!」


波瑠、そんな顔しちゃだめじゃん…。波瑠には笑顔があってるんだから。


「「未雨(さん)!!」」


亮一、大智、蓮、拓斗。4人とも仲良くね?


「姉さん!」


詩雨、あんたは私の分も…私以上に幸せになって。


笑って?


そう思いなが私は組長と同時に引き金を引いた。


パァン!!


「未雨!!」
「未雨ちゃん!」
「「未雨さん!!」
「姉さん!」


私は組長の腕を撃ったと同時に胸を撃たれた。


私…とうとう死ぬんだ…。


こうなるのは2度目か…。


どうせならあいつも道連れにしたかった。


ごめん…あとは任せたよ。みんな。


私はそう思いながら目を閉じた。
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