死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
「聞いてなかったのか?蒼弥が美月と付き合ってること…」


聞いてない!


聞いてないよ!!


毎日のように連絡とってたのに、聞いてない!!


「その反応は聞いてなかったんだな。」


「で、俺は前へ進むため。んで、お前を探すため。」


私を…探すため?


「この5年間ずっとお前の手がかりを探ってた。で、最近詩雨を見つけたんだよ。」


もしかして…


「んで攻めまくったら教えてくれたって訳。」


詩雨め…!!


「あん時、諦めなくて良かった。またお前とこうして会えたんだからな」


璃羽都…


「未雨、これからも俺のそばにいてください。俺と…付き合ってください。」


「もちろん、結婚前提で」


「はい…ん?!結構前提?!」


「だって俺らもう22歳だぜ?」


そっか…。あれから5年も経ったんだもんね。


「もう、離したくないからな。逃げられても困るし…」


「逃げないよ!」


逃げるわけ…ないよ!


「じゃあ返事は?」


「はい…。よろしくお願い…します」


そう言うと周りから拍手が聞こえた。


そう。拍手が。


なんで?


「お前ら、いつからそこに!」


振り返るとそこに居たのは


「やほやほ〜。お熱いですなぁ〜」


ヒューヒュ-なんて言う蒼弥に


「やっとか…。長かったな」


遥輝、


「おめでと〜!!」


夏那



「未雨、おめでとう」


美月。


みんながいた。
< 274 / 276 >

この作品をシェア

pagetop