死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
「いやぁー、璃羽都が血相変えてバイクにまたがって出ていくからさ、気になってみんなでついてきたって訳。」


「もう、2人ってば全然ことが進まないから俺、足痺れたんだけど…」


はぁ?


蒼弥は何年経っても変わらないってわけね。


なんでこんなやつと美月が…。


なんて思うも、内心は嬉しい。


「ってか、未雨聞いてよ〜。美月たちってば再来月結婚式あげるんだってさ!」


なんて笑顔で言う夏那。


ん?


「結婚式?!」


「そ!俺ら結婚すんの!」


いやいや…そこまで発展してんの?!


本当?と聞くように美月を見ると、嬉しそうな顔をする美月。


「そっか…。おめでとう」


「ありがとう。」


「あっ、ちなみに俺らはもう籍入れたから。」


急に横で大きな爆弾発言が。


「籍入れたぁ?!」


ってことは…


「改めて自己紹介します。神楽 夏那です。」


まじですか…。


「夏那おめでとう!」


「ありがとう!」


みんな変わってないようで変わってたんだな。


幸せそう。


「変化は怖いものだけじゃないぜ?新しいものを作るんだ。」


「だからさ、先を恐れるんじゃなくてこれから楽しい思い出を作ってこーぜ?」


そうだね。


「璃羽都、みんなただいま!」


「「おかえり!!」」

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