死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
夏祭りかぁ…


「未雨ちゃんはピンクかな。」


「いや、黒だろ?」


「いや、ピンクだって!!」


「黒だろ!!」


ピンク?黒?


「なんの話してんの?」


さっきから…


「「浴衣!!」」


「浴衣?」


急になんで浴衣の話になってんの?


「だって祭りといえば浴衣だろ?あっ!!」


急に蒼弥は大声を出して


「じゃあさ、明日未雨ちゃんの浴衣買いに行かない?」


浴衣?祭りって言ったら浴衣なんだ…


「あっ、もちろん男だけじゃあれだし、夏那(ナナ)ちゃんも連れていくから大丈夫だよ。」


夏那ちゃん?


「あっ、未雨ちゃんは分からないんだっけ?夏那ちゃんって言う子は遥輝(ハルキ)の彼女。」


遥輝?遥輝って確か…


「前に合わなかったっけ?」


なんて璃羽都に言われるも…


んー。確か波瑠くんと話してる時に波瑠くんの隣に居たような…居なかったような…


「波瑠と話した時に隣にいた奴だよ。」


蒼弥が話してくれたおかげで思い出すことが出来た。


やっぱりあの人が…


にしても夏那ちゃん…か…


私…美月以外の女の子と話したことないんだよなぁ…


「ん?不安か?」


「別に。大丈夫。」


璃羽都は心配してくれたみたいだけど心配はいらない。


私は最低限話してるだけ。


あまり深く関わっちゃのちのち大変になりそうだし、あまり深く関わらない。


その日は夏祭りの話を大まかにすると蒼弥は帰っていった。


蒼弥が変えると私は部屋にこもり、夏祭りについて少しだけ調べ、気がつけば眠りについていた。
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