死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
目が覚めるとそこは見覚えのある天井にフカフカなベット?


確か…昨日は家に帰ってソファーに横になって…そのまんま…


と一人で考えていると


「おっ、起きたか?」


「あっ…もしかしてあんたが?」


「あぁ。昨日はあのまま寝るからさ、ベットに移動させたんだよ。」


別にあのまんまでも良かったんだけど…


「ありがと」


とりあえず、お礼は言っときますか。


それにしてもなんでこいつはこんなにも私に優しくしてくれるのだろう…


「って…今日月曜日だよね?」


「おう。それがどうかしたか?」


かれこれ学校をずっと休んでいる。


んー。


「ん?学校に行きてぇーか?」


「別に。今から行っても遅刻だし、行きたい時にでも行く。」


とだけ言い、冷蔵庫を開け、朝ごはんの支度をする。


「本当に行かなくても良いのか?」


「別に学校行っても楽しくないし。」


やることなんてない。


「それよりさ、あんたこそ良いの?こんな私を家に置いてて。」


「前にも言ったろ?俺が面倒見てやるってさ。だから別に良いんだよ。」


その笑顔は私には眩しすぎるよ…


この人はいいひとすぎる…


私には毒だ。
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