死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
ガチャ


もしやこの音はっ…


と思いドアの方を見ると


「やっほ〜い!!」


と言いながら勝手に人の家に入ってくるのは


「「やっぱり…」」


蒼弥だった。


まぁ、勝手に家にはいってくる奴は、蒼弥以外に存在しないだろう。


「今日は何しに来たんだよ?」


「なんだよその言い方は。今日は璃羽都がバイトだろ?だから、未雨ちゃん1人で悲しいかな?と思ってきたわけ!」


と言って蒼弥は前みたいに未雨の隣に座った。


「ねぇ?未雨ちゃん。」


そうなの?ってか前にもそんな事言ってなかったっけ?


「ちょうど未雨ちゃんに話したいこともあったし。」


話したいこと?


「好きにしたら?」


と璃羽都の許可もなく、勝手に言う。


「ほら、未雨ちゃんがいいって言ってんだし、璃羽都もいいだろ?」


いや、私別にいいって言って無いんですけど!!


まぁ…どうでもいいけど…


「わかったよ。その変わり蒼弥、勝手なことだけはすんなよ?」


なんて蒼弥を目で脅す。


「分かってるよ!!」


まぁ、考え事をしていた未雨はそんな事分かるはずもない。


そしてとうとう、バイトの時間になり、


「じゃあ行ってくるけど、何かあったら連絡しろよ?」


と未雨に言い、その隣にいる蒼弥のことをきちんと目で脅して家から出る。


「っさ、邪魔者は居なくなったし、ゆっくりお話でもするか。」


話?さっきから話ってなんのこと?


「未雨ちゃんに聞きたいんだけどさ、良い?」


「別に…いいけど…」


と蒼弥と未雨は璃羽都が帰ってくるまでいろんな話をしていた。
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