死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
その言葉とは、


「今頃、その美月ってやつも私が雇ったあいつらに犯されてるっしょww」


夜宵が言った一言だった。


ブチッ


と私の頭の中の何かが切れた。


それは私だけでなく他の3人もだったらしい。


ガラッ


「っ…。誰?!」


蒼弥が扉を開けると夜宵は聞いてきた。


そしてこちらを見るなり


「あら、蒼弥様に遥輝様じゃない!!」


急に顔色を変えて話し出した。


「どうしておふたりがこんな所に?って…後ろの人は璃羽都様?!どうして璃羽都様まで…!!」


夜宵はそう言うと璃羽都に近づいていき、


「もしかしてわたくしに会いに?なんて嬉しいことでしょう!!璃羽都様が学校から居なくなった時は…」


なんてさっきのことはなかったかのようにベラベラと話す夜宵に真希に凛。


この3人なんなの?蒼弥達を見た瞬間、顔色を変えて…。


キモっ…。


しかも私のことを全く視界に入れてないらしい。


別に視界に入れてくれなくても別に良いけど。


って、そうじゃなくて…


「さっきの話、どういうこと?」


と私が聞くと、


「ん?あんたは確か…。それより、何であんたがこの3人方と居るわけ?」


なんて質問した答えは帰ってこなかった。


まぁ、私の話は聞かないだろうと思ったけど…。


「あんた達に関係無いでしょ?それより、美月は?」


いつもなら"まぁ、いいや。他の人に聞こ。"と終わるのだが、


今、この3人から引く訳にはいかない。


もし、今、引いてしまったら、美月がどうなるか分からない。


「はぁ?私たちに関係ないですって?だったらあんたにあの女の話をする必要無いっしょ?」


「ってかさぁ、あんたごときが私らに命令しないでくれる?」


なんて言ってくる夜宵と凛。


ブチッ


なんなの?!この3人、何様のつもりなわけ?


なんてもう一言言ってやろう。と思った時だった。


「じゃああんたらは何様のつもりなわけ?」


とさっきまで黙っていた遥輝が口を開いた。
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