死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
【蒼弥side】
ブーブー ブーブー
ん?一体誰だ?
「んー。」
と重たいまぶたをあけ、スマホを見ると璃羽都から電話が。
「(・д・)チッ」
舌打ちをして電話をとると
『おー、蒼弥。今大丈夫だったか?』
「俺、今すごく気持ちよく寝てたんだが…。」
と少しイライラ。
『まじ?それは悪かった。けど、夕方少し倉庫に来てくれないか?大事な話がある。じゃあ。』
と璃羽都は言うだけいいすぐに電話を切った。
「本当に言うだけ言って切るよな…」
まぁ、いっか。
それより、大事な話って…
なんて思いながら約束の時間になり倉庫に行くと遥輝が。
「おっ?遥輝まで居んの?」
「璃羽都に呼び出された。」
やっぱりお前もか。
なんて男ふたりで倉庫で待っていると
お?
「未雨ちゃ〜ん!!」
なんと未雨ちゃんが!!
けど、未雨ちゃんはと言うと、
「なんであんたが居んの?」
と相変わらず冷たい。
まぁ、そこも良いんだけど!!
でも未雨ちゃん今日少し元気なくね?
なんて思いながら璃羽都を待つも…
いつなっても来ねぇ。
「あぁーーーー!!!!」
イラついてきた。
だからとりま周りを散らかす。
俺が散らかしても片付けんのは璃羽都だし?
なんてお構い無しにあっという間に周りを散らかした。
そんなことをしていると
背中がチクチクと痛い。
この威圧感は…
「璃羽都!!やっと来たか。」
璃羽都はやっと来たが、
来てそうそう遥輝にお説教され中。
遥輝に説教されたせいか、俺が散らかしたのは俺が片付けることに。
「ハァ…」
まぁ、後で誰かに任せて逃げればいいか。
と思っていると早速本題に入っていた。
そこまでは良かったんだが、
璃羽都の話を聞いた途端頭の何かが切れた。
「ハァ?美月ちゃんがいじめ?」
意味わかんねぇーんだけど。
聞いた話、美月ちゃんが誰かに虐められているらしい。
だが誰に?
そして最後まで話を聞くと
美月ちゃんをいじめているのはヤヨイ、リン、マキの3人らしい。
3対1は卑怯だろ?
それより
ヤヨイってどっかで聞いたような…。
まぁ、そんな女どうでもいい。
あんないい子を虐めたやつなんか、どうだっていい。
とすぐにでもその3人に会いに行きたかったが
3人に会うのはも少し先になるみてぇーだな。
チッ
俺は早くそいつらをボコりたいんだが…。
そう思っていると未雨が
「今んとこ美月は大丈夫だから。もし美月に何かあったら美月を支えてやってくんない?」
なんて言ってきた。
未雨ちゃんがそんなこと言うとは思わなかった。
まぁ、今未雨ちゃんが言ったことなら
「任せなって!!」
と返事をする。
じゃあ明日からは美月ちゃん達と学校では行動すっかな…
と思いながら時計を見ると
「もうこんな時間じゃん。帰った方がいんじゃねぇ?」
なんて帰ろうとした時だった、
「あぁ!!」
と未雨ちゃんが大声を出した。
えっ?
今、なんかあったっけ?
と未雨ちゃんを見ると
「美月が…美月がまだ来ない…」
なんて言っていた。
詳しく話を聞くと、
美月ちゃんは元々未雨ちゃんと一緒に来る予定だったが、忘れ物を取りに行くと学校に戻ったっきり連絡もつかないらしい。
俺は、道に迷ったんじゃ?
とも思ったがそれは無いらしい。
ってことで4人で学校に行くことに。
学校に行くと、やはり誰もいなかった。
ここに、本当に美月ちゃんが居るのか?
なんて思いながら歩いていると
「ははは(≧∇≦)本当に馬鹿みたいww」
「ほんとねww。わかってて行くなんて。」
なんて女の声が。
「でも、夜宵に脅されたら誰でも行くでしょ?」
「だって夜宵怖いもんね〜」
「美月だっけ?その女も今頃は…」
「私が雇った奴らに犯されてるっしょ?ww」
ブチッ
今…なんて?
美月ちゃんが…犯されてる?
俺は、怒りに耐えきれなくて気がつけば
教室のドアを開けてしまっていた。
ヤバイと思いながらもこの怒りは収まりそうにない。
すると
「あら、蒼弥様に遥輝様じゃない!!」
なんて夜宵が言ってきた。
「どうしておふたりがこんな所に?って…後ろの人は璃羽都様?!どうして璃羽都様まで…!!」
と夜宵は璃羽都に近づいてきた。
「もしかしてわたくしに会いに?なんて嬉しいことでしょう!!璃羽都様が学校から居なくなった時は…」
なんてベラベラと話し出す3人。
何言ってんだ?
しかも…さっき言ったこと…
なんて俺が3人に聞こうとした時だった。
「さっきの話、どういうこと?」
なんて俺が聞こうとしたことを未雨ちゃんが聞いた。
すると
「ん?あんたは確か…。それより、何であんたがこの3人といる訳?」
なんて未雨ちゃんに聞いてきた。
未雨ちゃんはと言うと
「あんた達に関係無いでしょ?それより、美月は?」
なんて未雨ちゃんも相手の話を全く聞いていない。
ってかいつになったらこの3人は美月ちゃんのこと教えてくれるのかな?
そう思っていると夜宵が口を開いたので
やっと言うのか。
と思っていると
「はぁ?私たちに関係無いですって?だったらあんたにあの女の話をする必要無いっしょ?」
「ってかさぁ、あんたごときが私らに命令しないでくれる?」
なんて夜宵だけでなく、凛も言ってきた。
はぁ?今の何?
未雨ちゃんに言ったの?
"あんたごとき"?コイツら何様なわけ?
ってか美月ちゃんの居場所いつになったら言う気?
なんて俺の怒りは徐々に高まっていった。
だが、とうとう我慢が出来なくなり、この3人に怒りをぶつけようとした時だった。
「じゃああんたらは何様のつもりなわけ?」
とさっきまで黙っていた遥輝が口を開いた。
「遥輝?」
これには未雨ちゃんも驚いたらしい。
遥輝も相当、頭に来たんだろうな…。
まぁ、それもそうだよな。
俺だって…。
そんなことを思っていたら遥輝がまた口を開いて
「黙って聞いてりゃさぁ、あんたらこそ何様?こっちは聞いてんの。美月を何処にやったんだよ。」
なんて遥輝はビシッと言った。
すると向こうは逆ギレ?をして
「遥輝様まで何ですか?あの女とどういう関係何ですか?」
なんて聞いてきやがる。
さっきから、あの女、あの女って…。
美月ちゃんって名前がちゃんとあるんだけど?
なんて俺の怒りは爆発し、
ガシャーン!!
なんて隣にある机を蹴っ飛ばしてしまっていた。
そんな姿を見て未雨ちゃんは
「蒼弥?」
なんて俺の名前を呼んでいたそうだが、
俺は怒りで全く耳に入っていなかった。