死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
ブーン!!


ブブブーン!!


バイクの音が聞こえてきた。


「美月ちゃん!!ほら、後ろ乗って!!」


「ってか、乗れる?」


蒼弥は美月の返事を聞く前に、美月を抱き上げ、バイクに乗せると病院へ向かって行った。


まだ話の途中だったんだけど…


今思ったけど、蒼弥って毎回話の腰を折るよね…


って…蒼弥たち二人で行ったけど…


「取り残された私たちってどうするの?」


「さぁ…。?…遥輝の様子でも見に行くか?」


そっか。遥輝はまだあの3人と…


「そうだね。」


少し心配だし…。


私と璃羽都はまた学校に戻ることに。


教室の前まで来ると


「…ごめっ…ごめんなさい…」


なんて震え声が聞こえてきた。


この声は夜宵?


教室のドアをゆっくり開けると


正座してる?


夜宵、凛、真希の3人が遥輝に向かって正座していたのだ。


「…本当に…ごめんなさい…」


一体何がどうなってるの?


何がなんだかわからなくて入口でそのまま立っていると


「遥輝のやつ、脅したんだろうな。」


脅し?


遥輝が?


あのプライドが高そうな3人に…。


「なぁ?許されるとおもうなよ?どうなるかわかってるよなぁ?」


遥輝ってこんなんだったっけ?


「…はい…分かってます…なので…」


「なので、会社だけは…。」


怯えながらも必死に遥輝に何かを伝えようとしている夜宵。


「へぇ…。そんなこと言える立場なわけ?」


遥輝…意外と怖っ…。


「遥輝、これ以上はよしとけば?」


「璃羽都様っ…。わ、わたくし達を庇って…「甘ったれんなよ?」


璃羽都は凛が何か言いかけたのを否定した。


それも、ものすごく低い声で。
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