死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
もしかしたら…夏那にも言えない過去があるのだろう。


でも…私にはそこまで知る権利はない。


そんなこと…1番わかってる。


そう思いながら私も夏那の後に続き美月の病室に入った。


「未雨に…夏那?!」


病室に入ると美月は私たちの名前を呼んだ。


「どうして夏那が…」


夏那が居ることに相当驚いているらしい。


「どうしてって…美月が怪我したって言うから心配で…」


「夏那…。心配してくれてありがと!!でも、本当に大丈夫だよ?」


「ただのかすり傷程度だし…」


「それなら良かった。」


なんて2人は話しているが、


かすり傷…


美月に怪我おわせた時点で許せるわけないでしょ。


私は怒りを抑えることで精一杯だった。


どうして美月なの?どうせなら…私を狙えば良かったのに…。


私なら喜んで死んだのに…。


美月を見ながらそう思っていると
< 93 / 276 >

この作品をシェア

pagetop