死にたがり屋の少女は暴走族と・・・
あれから1週間たっても未雨が帰ってくることは無かった。


「璃羽都、未雨ちゃんは?!」


「いいや。帰ってきてねぇー。」


あれから毎日のように蒼弥は俺の家に来ては未雨が帰ってきてるか確認している。


「なぁ、俺の感が当たっちまったのか?」


「…」


「なぁ?璃羽都、未雨ちゃんは大丈夫なんだよな?」


「なぁ?」


「…」


知ってるわけ…ねぇーだろ?


最近は蒼弥だけでなく、夏那や遥輝、美月まで。


「未雨…。」


「美月、未雨ならきっと大丈夫たよ!!」


と夏那は美月にそう言うが…


夏那もきっと気になって仕方がないのだろう。


そんな空気を変えたのは


「なぁ、璃羽都。未雨ちゃんを探しに行かねぇーか?」


と言う蒼弥の一声だった。


「蒼弥?!」


それには俺だけでなく美月や、


「えっ?!」


「っ…?!」


夏那、遥輝まで驚いたらしい。


「でも、どうやってこんな広い町の中から…未雨を?」


「手がある…」

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