世界探偵団!!~怪奇現象、私たちが解決します~
「初めまして。世界探偵団、リーダーのコスティア・シュヴァイガーです」
俺は、依頼者に自己紹介をする。依頼者は「お待ちしておりました……あのビルなんですが……」と依頼者は隣にあるビルを指さした。
「ここは、もう廃ビルになってしまったのですが……毎日、廃ビルから音や声が聞こえてきて怖いんです!」
「大丈夫です。俺に任せてください!」
不安そうな顔をする依頼者に、俺は微笑んだ。
俺が放った雷が、悪霊に当たる。悪霊は、霧散するように消えていった。
「……一体、あと何匹いるんだ!」
廃ビルを走りながら、俺は悪霊を倒していく。いつもなら、何匹いるのか大体の数が把握出来るのだが……今回は、多いから無理だ。そこらじゅうから悪霊の気配がする。
「……っ!」
俺の目の前に、鉄の棒を持った悪霊が現れた。悪霊は、棒を振りかぶる。動けずにいた俺と悪霊の間を、ふくろうが横切った。
ふくろうは、空を飛んで向きを変えると元来た方向へと飛んでいく。そして、暗くてよく見えないが赤色の着物を着た誰かの腕に止まった。
次に、暗闇から狼が飛び出す。悪霊の方へと走って行き、狼は悪霊に噛み付いた。
次の瞬間、俺の目の前に水の盾が現れる。