世界探偵団！！～怪奇現象、私たちが解決します～

「……僕は、アレクサンドル・チャドフ。こっちは、友達のラファエル・ジャルダン。僕たちは、怪奇現象とかを解決する世界探偵団なんだ」

笑いながら、僕は男の子に言う。それを聞いたラファエルは、男の子に説明をした。

「……そうか」

「でもさ、アレクサンドル。どうやって、探し出すの？」

「それなら、私たちに任せて！」

後ろを振り向くと、黒い髪を編み込んで後ろで結んだ髪型をしたファンちゃんと黄色の着物を着た菊ちゃんがいる。

「お、お前は……？」

「私は、ファン・ジンレイ！アレクサンドルとラファエルの仲間なんだ！」

「……すみません、アレクサンドルにラファエル。話を聞いていました……私たちも手伝います！」

菊ちゃんは、そう言って微笑んだ。

「助かるよ。ファンさんと菊さんは、必ずや俺が守ります」

……僕の場合は、お前が行けって態度を取るのにな。

「……アレクサンドル、行くよ」

「はいはい」

僕が微笑んだ瞬間、ふわりと体が浮く。……菊ちゃんの力か！

「冬也、空から雪奈ちゃんを探して。近くにいるだろうから……」

僕の言葉に、冬也は頷いた。ゆっくりと、冬也は動く。その後ろを、僕らは無言でつく。