世界探偵団！！～怪奇現象、私たちが解決します～
「……いた！」

冬也は、下に指を指す。僕は冬也の指を指す方を見たけど、誰もいなかった。

「大丈夫！私が目印付けておいたから！」

そう言って、ファンちゃんは笑う。次の瞬間、男の子のペンダントが光り出す。それに反応するように、別の場所も光り始めた。

「……あの光っている場所に、雪奈はいると思う」

「行ってみましょう！」

ファンちゃんの言葉に、菊ちゃんはそう言って、光に向かって菊ちゃんは飛んでいく。僕は、その後を慌てて追いかけた。

光の目の前に着地すると、光は消えていって女の子が姿を見せる。

「雪奈！」

冬也は、半透明の女の子……雪奈ちゃんに近づいた。

「お兄ちゃん！！」

雪奈ちゃんは、冬也に抱きつく。

「お前、何で俺から離れたんだ」

「ごめん……」

雪奈ちゃんは、泣きながらずっと謝り続けた。冬也は、雪奈ちゃんの頭を撫でながら無言で聞いている。

「……ねぇ、君たちは何でこの世を彷徨っているの？」

ラファエルが問いかけると、雪奈ちゃんは冬也から離れた。

「……お兄ちゃんたち、私が見えるの？」

「うん。見えるよ！私たちは、怪奇現象を解決したり霊の悩みを解決しているんだ～」

ファンちゃんが言うと、「……皆、日本語上手！着物を着たお姉ちゃん以外の全員、外国人でしょ？」と雪奈ちゃんは僕らを見ながら言う。

「……良く分かったね」
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