愛は惜しみなく与う⑦
「そんなに死にたいなら、あたしが殺したるわ。やから……今は生きて!!!」
跳べよと後ろへ引っ張り助走距離を取らされる。
その後ろでまた煙も上がり、いつここが崩れるのかもわからない。
「なんで戻ってくるんだよ。水瀬と行けよ!」
「調子乗んな!お前に指図される筋合いはない!!言うこと聞いてさっさと行け」
足で蹴飛ばす勢いで俺の背中を蹴る
落ちる…
でももう、一緒に行く気はない
「死ぬぞ?お前は生きなきゃダメなんだろ?戻れよ」
「こんな死なせかたしてたまるか!!」
もう、生きたくない
「生きて何になる?お前は居ないし、また感情がなくなる。何を食べても味がしない!クソみたいな日々が始まる。今までしてきたことを、反省なんてしてない。沢山の人になにをやったかさえ覚えてないんだよ!こんなんで罪を償うなんて発想にはならないんだよ!!」
でも……
でも……
「しいていうなら、お前の首を絞めたことは反省してる。後悔してる。ごめん」