愛は惜しみなく与う⑦
「……あたし達に今は何もできないわね。やれる事を探してやりましょ」


美奈子は仕切り直すように言った。
そうだよな
俺たちにも、やれることがあるはずだから。


「そうだな。とりあえず妹が気がかりだ。前を向いて行動してくれるのはいいけど、信用ならねーからな。俺は少し様子を見に行く」


俺まだ東堂の執事だから。そう泉は笑った

てゆうことで。


泉は昴さん達を見る


「こいつらの事頼んでいいですか?」


「妹のことはお前に任せていいんだな?」


「はい。優しくしろと言われても無理そうだけど、妹が杏のために動くなら、手助けしようと思うんで」


ヨイショとメルヘン部屋のクローゼットを開けて、なにやらスマートな…そして見覚えのあるスーツを手に取る


志木さんがたまに着てるスーツだ


「あらやだ。スーツきたら更に男前じゃない」


美奈子と敦子は目をハートにして泉をみる。この2人本当に面食いだな…


「……あざす」


薔薇の幹部ってことで、変な態度を取るつもりはないみたいだけど、女のハートの目は苦手なのか、苦笑いをしてあしらう
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