愛は惜しみなく与う⑦
妹を見てみれば、ちゃんと諦めずに、意思を持って話している。
大丈夫そうだな。あの母親をどうにかできるか分からないけど、俺が行く必要はなさそうだ。


部屋から離れてると、ちょうど電話が鳴る



「もしもし」

『あ、今大丈夫ですか?』


志木さんだ


「はい、大丈夫ですよ。身体はどうですか?」

『相変わらず動かせば激痛で気絶してしまいそうですよ。ところで、その…鈴はどうなりましたか?』

「ちょうど話そうと思ってた」


つきさっき話したことを、志木さんに伝える。全てを話す決断をしたことを言うと、志木さんは嬉しそうな声を出した。


「うまく行くか知りませんが、向き合うきっかけを作ってくれるのであれば、私も嬉しいです。杏様は…殆ど蘭様と話さずに大きくなられたので」


そばで見守って来た身にすれば、ちゃんと話せる事ができれば…杏様も大人になられたので、しっかり話す事ができるきがします。

そう言った


そうなれば、本当に妹にはやってもらわなきゃいけないな。
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