愛は惜しみなく与う⑦
そのあと皆んなの顔を見て、ホッと心が安心した。

すぐに警察もいっぱいきて、それぞれ話を聞かれた。

ただサトルや水瀬が自白をしているのか、辻褄合わせの確認みたいな…そんな感じだった。

そして……



如月財閥の…如月冬馬の両親が、東堂財閥にきて、謝罪をしていた。

生々しい光景で

見ているだけでしんどくなった。


その後も、まだするべき事があるから、みんなさっさと動こうとしていた時


電話がなった



携帯には志木さんの名前



そして電話から聞こえてきた言葉で




全員身体が動いた




『杏様の容態が急変しました。とても…危ない状況です。皆様…杏様に力をください』



涙ながらの志木さんの声に

体が冷えた


聞かされていた夜まで時間はあるのに。


どうしてこうも待ってくれないのか



杏が生きてなきゃ、誰一人として幸せになんてなれやしないのに。


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