愛は惜しみなく与う⑦
何に躓いたのかと思って振り返ってみてみれば…


躓いたところらへんに

人がいた


3人


こっちをみてる



あれ?こんなところに人居たっけ


てゆうか、誰やろか


男1人に女2人

男はまぁ、頭悪そうな顔してて、残りの女は、可愛い系と美人系


あたしはこの人達を知ってる気がする


知ってる気がするのに、思い出せない。


あれ、頭が痛いぞ


3人とも何も言わずにこっちを見ている。


時折切なそうな顔をする


やめてよ


わからへんけど手を伸ばした



この3人に、そんな顔をさせたくなかった。


誰か知らんけど、この3人は笑顔が似合うわ。


触れようとした瞬間に消えた


あれ

おかしいな。さっきまでそこに居たのに。



『お前がおらなどーすんねん!』
『心配かけさせんといて!』
『あんたはいつになった怪我せず私たちのもとに帰ってこれるのよ』


姿は消えたのに声がする


その声を聞いて体が震えた


あたしはこの声を知ってる


この3人を知ってる
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