愛は惜しみなく与う⑦
あとは…
森先生はあたしの目を覗き込んだ
指で目を追えと言われて、先生の人差し指をじーっと見る
「髪の毛が黄色い男の子がね、東堂さんの左目が見えてないかもしれないって教えてくれてね。目まで調べてなかったから調べたんだよ。」
黄色か
泉かな
泉はなんで知ってるんやろ。気づかれたか。
「いつからだい?」
「…半年前かな。強いストレス受けた時に…悪化します」
普段は気にならへん程度やってん。もしかしたらもっと昔からなってたんかもしれへんけどさ。
「ここ1ヶ月かな。左目のモヤがどんどん広がってきた」
想像以上に悪化スピードが早くてビックリした。東堂の病院も半年前に行ったっきりやから、治療も何もしてない。
「失明する?」
遠回しに言われてもズバッと言われても同じやし、気になってたことを聞く。
森先生は悲しそうな顔をしてるから。
見えなくなるのは不便なんやろな…
「失明しないように、治療するしかないね。でもこれだけは、治るってこともないから…」
森先生はあたしの目を覗き込んだ
指で目を追えと言われて、先生の人差し指をじーっと見る
「髪の毛が黄色い男の子がね、東堂さんの左目が見えてないかもしれないって教えてくれてね。目まで調べてなかったから調べたんだよ。」
黄色か
泉かな
泉はなんで知ってるんやろ。気づかれたか。
「いつからだい?」
「…半年前かな。強いストレス受けた時に…悪化します」
普段は気にならへん程度やってん。もしかしたらもっと昔からなってたんかもしれへんけどさ。
「ここ1ヶ月かな。左目のモヤがどんどん広がってきた」
想像以上に悪化スピードが早くてビックリした。東堂の病院も半年前に行ったっきりやから、治療も何もしてない。
「失明する?」
遠回しに言われてもズバッと言われても同じやし、気になってたことを聞く。
森先生は悲しそうな顔をしてるから。
見えなくなるのは不便なんやろな…
「失明しないように、治療するしかないね。でもこれだけは、治るってこともないから…」