愛は惜しみなく与う⑦
自然と5人で円になる


あたしが薔薇を作った時


5人で円になり、右手の拳をぶつけて誓った



『解散するときは、笑顔でな』



あたしがそう言った

真っ先に破ってしまって申し訳なかった。
でもやり直させて


あたしが卒業すると共に解散すると決められていた。だから年下の子とか居るチームでもなくて、ほんまにあたしを慕ってくれた人のみで形成されたチーム

あたしのためのチーム


いつか、みんなの場所になればいいと思ってた。それはちゃんと、叶えてあげられたかな



4人の拳があたしの拳にコツンと当たる


くるりとみんなを見れば
笑顔で最高の顔をしてる


よかった





「今日をもって、関西ＮＯ1チームの薔薇は解散や。何年も一緒に過ごしてくれてありがとう。あたしに沢山のことを教えてくれてありがとう。薔薇があったからあたしは、ここまで来れた。

きっとこの先、今まで体験したこともないような困難とか嫌なことがあると思う。でも思い出して？

血を吐きながら、骨折しながら、ボロボロになりながら関西最強3チームを、同時に相手した時が、1番しんどいと思う」


そういうと昴達は笑った
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