愛は惜しみなく与う⑦
はぁ
疲れた疲れた
こんな重症で、元気に起きてすぐ喋ってんのあたしくらいやで。
さてと。ご飯も食べたし一眠りしたいところやけど、まだ話さなあかんな。
「志木?ちょっと外出てて?」
「…わかりました」
志木はそのまま身体を冷やさないようにと、あたしに布団をかけ直して部屋の外へ出た。
部屋に残るのは泉達5人
「待たせたな。話そうか」
そういうと5人とも笑顔になり、あたしのベッドを囲うように周りに集まった。
見た?この笑顔
こんなに喜んでくれる人がいる。
それは凄く素敵なこと
「ちょっとさ、みんなに話したいことあるし、大人しく聞いてくれる?」
大人しく聞いてくれる人が殆どやけど、1人やいやい言いそうな朔を見れば、さっきの顎張り手が効いたのか、大人しくうなずいた。
よしよし
「あたしが退院してからどうするか、みんなに話しておこうと思う」
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