愛は惜しみなく与う⑦

はぁ
疲れた疲れた


こんな重症で、元気に起きてすぐ喋ってんのあたしくらいやで。


さてと。ご飯も食べたし一眠りしたいところやけど、まだ話さなあかんな。



「志木?ちょっと外出てて?」

「…わかりました」


志木はそのまま身体を冷やさないようにと、あたしに布団をかけ直して部屋の外へ出た。

部屋に残るのは泉達5人



「待たせたな。話そうか」



そういうと5人とも笑顔になり、あたしのベッドを囲うように周りに集まった。


見た?この笑顔

こんなに喜んでくれる人がいる。

それは凄く素敵なこと 



「ちょっとさ、みんなに話したいことあるし、大人しく聞いてくれる?」


大人しく聞いてくれる人が殆どやけど、1人やいやい言いそうな朔を見れば、さっきの顎張り手が効いたのか、大人しくうなずいた。


よしよし



「あたしが退院してからどうするか、みんなに話しておこうと思う」




----
< 298 / 404 >

この作品をシェア

pagetop