愛は惜しみなく与う⑦
「わぁ!」
左側から男が突撃してきてバランスを崩す。危ない危ない。集中しとかな…
左側は気配読みせなあかんのやった。
「おい、杏、大丈夫か?」
「大丈夫」
悟らせない。バレたら大人しくしとけって言われるやろうからさ。
見覚えのある建物の中
覚えてる
鈴を追いかけてたどり着いたこの場所
スコーピオンのメンバーがただニヤニヤ笑ってあたしを見てるだけ。
あたしはその間をくぐり抜けて、ある部屋にたどり着いた。
そこにサトルと鈴がいた
あの日の事は、忘れたくても忘れられへん。鮮明に覚えてしまっている。
爪が掌に食い込む
ぎゅっと握る拳が震える
「杏ちゃん、いくよ」
敦子が手を握ってくれる。がんばれあたし。あと少しやねんから。
場所なら気持ち悪いくらい覚えてる
「そこのホールを抜けて隣の棟に行くねん」
そう指を刺した時
その開けたホールに、人が倒れていることに気がついた。
心臓が早くなる
泉達じゃないよな??
駆け寄ってみれば、見たことない男達とそして……
「こいつ、あの時の男」
左側から男が突撃してきてバランスを崩す。危ない危ない。集中しとかな…
左側は気配読みせなあかんのやった。
「おい、杏、大丈夫か?」
「大丈夫」
悟らせない。バレたら大人しくしとけって言われるやろうからさ。
見覚えのある建物の中
覚えてる
鈴を追いかけてたどり着いたこの場所
スコーピオンのメンバーがただニヤニヤ笑ってあたしを見てるだけ。
あたしはその間をくぐり抜けて、ある部屋にたどり着いた。
そこにサトルと鈴がいた
あの日の事は、忘れたくても忘れられへん。鮮明に覚えてしまっている。
爪が掌に食い込む
ぎゅっと握る拳が震える
「杏ちゃん、いくよ」
敦子が手を握ってくれる。がんばれあたし。あと少しやねんから。
場所なら気持ち悪いくらい覚えてる
「そこのホールを抜けて隣の棟に行くねん」
そう指を刺した時
その開けたホールに、人が倒れていることに気がついた。
心臓が早くなる
泉達じゃないよな??
駆け寄ってみれば、見たことない男達とそして……
「こいつ、あの時の男」