愛は惜しみなく与う⑦
サトルや水瀬の話も聞いた。如月家のことも聞いた。

色々ありすぎて考えることを辞めてしまったけどさ。


でもあんまり気にならなくなった。どうなるのかとか色々考えてたけど、なんかどうでもいい。どうでもいいと言えば凄く失礼なんやろうけどさ


もう気が抜けてん


生きてたしええやんって


はぁ
もう頭使いたくないねんなー


「みんな、テストちゃんと合格したかな」


朔はアホやし、響も勉強する時間なかったやろうから…心配やな

もっとニコニコして分かれたかったけど、無理やったな


嘘はつかへんかった


素直に思った。どうなるかわからんって。


このリハビリが終わって、自由に動けるようになったら、家に一回帰ろう。
そして母上と話そう


窓に映る自分の顔

規則正しい生活をしてるせいか、なんか少し太った気がする。

窓に映る自分のほっぺたは、ふっくらした。


髪は入院中に、志木が染めてくれた。


見慣れた金髪

この顔が落ち着くわ


毎日手入れを丁寧にしてくれるから、髪の毛がサラサラや。自分の髪を触りながら、ぼーっと外の景色を見ていた。
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