愛は惜しみなく与う⑦
慧のウインクに朔はグハァとダメージをくらい、その場に倒れ込んだ。
馬鹿だな
うまくいってるなら何より
あの日、桜さんに告白してくると出て行ったその日の夜に、付き合ったと自慢げに話してきた。
前なら、あっそう。しか思わなかったけど、今は純粋におめでとうって思える。
好きな人が自分を好きになってくれるなんて、奇跡だから
それを勝ち取った慧は、男としてカッコいい
響はバイトだと言い家を出る
俺もそろそろ出ようかな
「ちょっと出てくる」
「私も行きますよ」
「お前は佐野といろよ」
「では朔を連れて行ってください」
「やめろよ。朔がくる方が煩くて悪目立ちする。1人でいい」
貴方も充分悪目立ちしてますが…と新は苦笑い。でもトラブルメーカーの朔を連れて行くのは俺がしんどい。
渋々外出許可が下りた。
別に俺が1人でいても、凰牙は何もしてこないと思うけどな。勝てると思わねーだろ
自分でいうのも何だけど、関西で色々あってから、喧嘩で負ける気がしない。
手応えもない。
極限状態でやり合うことが多かったから、今のこの状態だと、ゆるく思えてしまう。
馬鹿だな
うまくいってるなら何より
あの日、桜さんに告白してくると出て行ったその日の夜に、付き合ったと自慢げに話してきた。
前なら、あっそう。しか思わなかったけど、今は純粋におめでとうって思える。
好きな人が自分を好きになってくれるなんて、奇跡だから
それを勝ち取った慧は、男としてカッコいい
響はバイトだと言い家を出る
俺もそろそろ出ようかな
「ちょっと出てくる」
「私も行きますよ」
「お前は佐野といろよ」
「では朔を連れて行ってください」
「やめろよ。朔がくる方が煩くて悪目立ちする。1人でいい」
貴方も充分悪目立ちしてますが…と新は苦笑い。でもトラブルメーカーの朔を連れて行くのは俺がしんどい。
渋々外出許可が下りた。
別に俺が1人でいても、凰牙は何もしてこないと思うけどな。勝てると思わねーだろ
自分でいうのも何だけど、関西で色々あってから、喧嘩で負ける気がしない。
手応えもない。
極限状態でやり合うことが多かったから、今のこの状態だと、ゆるく思えてしまう。