愛は惜しみなく与う⑦
その小さな体を泉は愛おしそうに抱きしめた
「樹、梓。朔と大人しく待ってろって言っただろ?」
「ちゃくがね?あたちたちとあしょびたいらちいの。でもね?ちゃくはへぼいから、あいてにちなかったの」
この子たちの成長は早い。ついこの前までよちよち歩きをしていたのに。こんなに上手に喋れるようになるなんて。
「なるほど。確かにへぼいな。じゃあ志木さんに遊んでもらおうな」
「「ちき!あしょぶぞ!!」」
なんともまぁ、可愛らしすぎて、毎日毎日メロメロにさせられていきます。
泉は、志木さん抱っこしてあげてくださいと、片手ずつ樹と梓を私に預けた。
右腕に樹
左腕に梓
可愛い双子の子供
「あれ?どうしたん?樹も梓も、朔と遊ぶんやめたん?」
そこに
杏様が帰ってきた
皐月ちゃんめちゃ可愛いわ〜とニヤニヤしながら。
「「まま!!」」
腕の中にいた2人は、ジタバタと暴れだす。それを見て杏様は笑顔で2人を抱き寄せた。
「いい子にしてた?」
「「ちてたーー!」」
嘘つくな!!と朔さんは吠えている。同レベルだと思われている可能性はありますね。