愛は惜しみなく与う⑦
泉はそう言って、あたしのすぐ隣に座る
コツコツ
小さな足音
「鈴……」
どこから見ていたのか聞いていたのか、離れたところにいて、こちらに歩き出した鈴
鈴は何を知ってるんやろう
鈴と仲直りできるんかな
鈴はサトルのことを……まだ好きなのかな
「やぁ、久しぶり」
サトルは鈴を見て不適に笑う
鈴の表情は……
「サトル…会いたかった」
そうか
鈴はまだ、サトルのことが好きなんや
そして、サトルが何をしたか、まだ知らないんやな。あたしの声は…
届かへん
「杏様…大丈夫です。あなたは1人じゃありません」
志木…ありがとう。
心は折れそうやけど、負けるわけにはいかん。そして鈴の目を覚まさせる。
鈴にとって何がいいのか分からへん。
だって鈴はサトルを好きでサトルを信じてるんやもん。
何も知らないままが幸せとかは、あたしは思わへん。
でも
鈴に耐えられるんやろうか
「鈴と出会ったときの話でもしようか」
サトルはニヤニヤ笑う
鈴とサトルの本当の話
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コツコツ
小さな足音
「鈴……」
どこから見ていたのか聞いていたのか、離れたところにいて、こちらに歩き出した鈴
鈴は何を知ってるんやろう
鈴と仲直りできるんかな
鈴はサトルのことを……まだ好きなのかな
「やぁ、久しぶり」
サトルは鈴を見て不適に笑う
鈴の表情は……
「サトル…会いたかった」
そうか
鈴はまだ、サトルのことが好きなんや
そして、サトルが何をしたか、まだ知らないんやな。あたしの声は…
届かへん
「杏様…大丈夫です。あなたは1人じゃありません」
志木…ありがとう。
心は折れそうやけど、負けるわけにはいかん。そして鈴の目を覚まさせる。
鈴にとって何がいいのか分からへん。
だって鈴はサトルを好きでサトルを信じてるんやもん。
何も知らないままが幸せとかは、あたしは思わへん。
でも
鈴に耐えられるんやろうか
「鈴と出会ったときの話でもしようか」
サトルはニヤニヤ笑う
鈴とサトルの本当の話
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