愛は惜しみなく与う⑦
泉の顔は、相変わらず読めない表情で。
「あ、あの…お姉ちゃんを…傷つけて…ご、ご…」
ごめんなさいと言いたいんやろうけど、まぁなんせ泉の圧がな…
「あー泉?ご機嫌斜め?」
怒ってるともとれない表情で、ハッキリ言って何がしたいのか分からへん。
でも、泉は泉や。
優しい泉のままや
「謝ったか?」
「は、はい」
「姉ちゃんのこと好きか?」
「…はい」
「もう杏を、苦しめないか?」
その問いに鈴は、何度も頷いた
そして
「じゃあ、お前も俺が守ってやる。俺はサトルに負けない。きっとお前が辛くなる事を、サトルは平気で沢山言ってくると思う。でも、絶対に泣くな。耐えてみせろ。お前には強くてかっこいい姉ちゃんがついてるんだ。それに俺も居る」
お前らもろとも守ってやるよ
そう泉が笑った
惚れるで、こんなこと言える男
ほんまに泉は、カッコいいな
「あ、忘れてたけど、志木さんにも一応謝っておけよ」
付け足すように泉は笑って言う。
当の本人は、それが聞こえたのかムスッとしたまま痛そうに傷口を押さえている。
「あ、あの…お姉ちゃんを…傷つけて…ご、ご…」
ごめんなさいと言いたいんやろうけど、まぁなんせ泉の圧がな…
「あー泉?ご機嫌斜め?」
怒ってるともとれない表情で、ハッキリ言って何がしたいのか分からへん。
でも、泉は泉や。
優しい泉のままや
「謝ったか?」
「は、はい」
「姉ちゃんのこと好きか?」
「…はい」
「もう杏を、苦しめないか?」
その問いに鈴は、何度も頷いた
そして
「じゃあ、お前も俺が守ってやる。俺はサトルに負けない。きっとお前が辛くなる事を、サトルは平気で沢山言ってくると思う。でも、絶対に泣くな。耐えてみせろ。お前には強くてかっこいい姉ちゃんがついてるんだ。それに俺も居る」
お前らもろとも守ってやるよ
そう泉が笑った
惚れるで、こんなこと言える男
ほんまに泉は、カッコいいな
「あ、忘れてたけど、志木さんにも一応謝っておけよ」
付け足すように泉は笑って言う。
当の本人は、それが聞こえたのかムスッとしたまま痛そうに傷口を押さえている。