会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
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「蘭丸。ちょっといい?」
「はい?」
おや、二年生のお姉さま三人に呼び出されてしまいました。
これはあれですね? 地味な奴が人気者集団に混じっているとお決まりの、定番中の定番、女子の呼び出し。
つまりはシメられるのですね!
あ、別にシメられるのを喜んでいるわけではありませんよ?
私は二重人格ですが変態ではありません。
ただ、こういう王道展開、一度は経験してみたいじゃないっすか! シメられたくらいで凹むような性格でもないし!
私は人気のない道を、先輩三人についていきます。
ここまでの経緯を説明しますと、先輩三人は、放課後、職員室への生徒会のおつかいを終えて一階廊下を一人で歩いていた私に声をかけてきたことに始まります。
そのまま中庭へ連れ出されました。
考えていますね。
ここは一般クラスからは死角になっていて、近くにある教室といったら準備室くらいのもんです。
誰かに見つかる確率は低いです。
くるり、と、先輩三人は私の方に向き直ってきました。
名前は存じ上げませんが、割と派手な感じのお三方です。
あ、なんで先輩だとわかったかと言うと、久遠学園は男女ともにネクタイ着用で、学年でカラーが違うからです。
「あんたに言いたいことあったんだけど――なににやついてんの?」
「蘭丸。ちょっといい?」
「はい?」
おや、二年生のお姉さま三人に呼び出されてしまいました。
これはあれですね? 地味な奴が人気者集団に混じっているとお決まりの、定番中の定番、女子の呼び出し。
つまりはシメられるのですね!
あ、別にシメられるのを喜んでいるわけではありませんよ?
私は二重人格ですが変態ではありません。
ただ、こういう王道展開、一度は経験してみたいじゃないっすか! シメられたくらいで凹むような性格でもないし!
私は人気のない道を、先輩三人についていきます。
ここまでの経緯を説明しますと、先輩三人は、放課後、職員室への生徒会のおつかいを終えて一階廊下を一人で歩いていた私に声をかけてきたことに始まります。
そのまま中庭へ連れ出されました。
考えていますね。
ここは一般クラスからは死角になっていて、近くにある教室といったら準備室くらいのもんです。
誰かに見つかる確率は低いです。
くるり、と、先輩三人は私の方に向き直ってきました。
名前は存じ上げませんが、割と派手な感じのお三方です。
あ、なんで先輩だとわかったかと言うと、久遠学園は男女ともにネクタイ着用で、学年でカラーが違うからです。
「あんたに言いたいことあったんだけど――なににやついてんの?」