会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
「で。なんなんだ? 俺にまだ片棒担がせたいんだろ?」
もう全部話してもらおう。俺、こーちゃんには振り回される体質なんだよ。昔っから。
「……蔦子先輩と伽藍の件、破断にさせようと画策したいと思っております……」
なんだ、そんなことか……うん?
「画策したいと思ってる、ってことはまだ何も動いてもいないし考えてもないってこと?」
「っすね」
こーちゃんが何故かキメ顔でキラッと星を飛ばしながら言って来た。おい待て。
俺、また笑顔になる。
「それは俺に考えろってことかな? 一緒に考えて、じゃなくて、俺に一任される気配なんだけど」
「っすね」
またもキメ顔でキラッと星を飛ばしやがったこーちゃん。おいコラ。
がしっとこーちゃんの頭を掴む。
「か、会長? これはセクハラと暴力どっちでしょう――」
「どっちでもないよ?」
俺はニコニコニコ。こーちゃんはしまったと思ったのか、顔を引きつらせはじめた。