会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
「それならよし。こーちゃんの要件ってこれで終わり?」
「あ、はい」
「じゃあデートでもする?」
「………」
俺の提案に、こーちゃんが一気に胡乱な目になった。
「一応公認カップル設定だから、そういうことした方がいいのかなあ、って」
「ああ……裏生徒会、すっかり忘れてましたわ」
こーちゃんの頭の上に、電球がぴかっとついたように見えた。
「でも会長、怒ってたじゃないですか? あのときは」
今度は頭の上にクエスチョンマークが見えた。
うーん、そうだなあ。
「まあ勝手に書かれたことには怒ったけど、相手がこーちゃんなのは大歓迎だから」
「………」
こーちゃんの胡乱な目、再び。
それから、ゆっくり口を開いた。
「会長……私のこと好きなんですか?」