会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
「全然違うけど⁉」
「曲解すぎてあんたの頭怖いわ!」
ありゃ。この解釈はお気に召しませんでしたか。
「そうでしたか……てっきり告白されるつもりでついてきたのですが」
「あんたどんだけ自分に自信あんのよ……」
いや、別に自信はないんですけど。
ただの茶番ですし。
「ではこういう設定はどうでしょう」
「堂々と設定って言ったな、おい」
お一方が適格なツッコミをしてきました。
このお方は面白い方かもですねえ。
「先輩方は、実は生き別れになった私のお姉さまたちだった。成長して、行方知れずになった妹がいることを知り、方々を訪ね廻って私のことを知った。ですが、私だけ実は腹違いで、今のお三人のお母さまは、私を疎ましく思っていた。それを理由に見つけたはいいけど自分たちが姉だと名乗ることは躊躇していて――」
「勝手に妹にならないでくれる⁉」
「ってかよくこの短時間でそんな壮大な妄想してたわねあんた!」
「こっちだって姉妹じゃねーのよ!」
ありゃ。これも駄目でしたか……。
なんか私も飽きてきました。もう捨て身でいいですかね。