会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
「私もノリだけはいい性格って知ってますよね?」
「うん?」
「伽藍に見せつけてやっていいですか?」
「当然」
俺が答えるとこーちゃんはいきなり、にこっと花が咲いたみたいに笑って俺の腕を引っ張るように駆けだした。
そして俺を振り返って声を張り上げた。
「行きましょう! けいちゃん!」
――――え。………うん。
「さー、どこ行こっか」
「どこでも! けいちゃんとなら」
……はは。ほんと、変わんないな、こーちゃんは。
『湖風』を出て、顔を見合わせた。なぜかお互い笑っていた。
「ちなみに訊くけど、思い出したわけじゃないんだよね?」
「思い出してませんが、呼びたいと思いました!」
「こーちゃんらしいので、よし」