会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
私に土下座かましたけいちゃんに意味がわからないながらも声をかけたら、がばりと顔をあげ再び、「ごめんこーちゃん‼」と叫んで走って校舎内へ逃げていきました。
通学路にいるみんな、呆然としていました。
さすがの音々も何も言えませんでした。
教室に入ってからもみんなから好奇の目で見られ、直接何があったと訊いて来る子もいましたが、さっぱりわからないので『謝られる心当たりがない……』と言うしかありませんでした。
そのうち新聞部が私のところへ来たのですが、緒方くんが読み上げた返事をするよりほかなかったです。
そして昼休みにはこの新聞が出たわけです……。
放課後、生徒会室行くのめんどくせーなーと、心の中でこっそり思っていた私のところへ、以前私をシメようとした三人の先輩がやってきました。
「蘭ちゃん、こっちこっち」
と、教室の入口付近から手招きするので、私は朝からのことでだるくなった体を引きずって先輩たちのところへ行きました。
『蘭ちゃん』とは私のことのようです。
「どうされました? 私に告白する順番でも決まりましたか?」
「いつまでそのネタ引っ張るの。じゃなくて、朝宮くんと何かあったの?」