会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
ああ……先輩方、会長に気があるフシありましたっけ。
「それが、私も意味わからないんです。今朝登校中に会長に声をかけられて、挨拶しようとしたらいきなりあのザマだったんで」
口調こそ丁寧は心がけますが、このお三方には私のやり口とかばれているので半ば投げやりです。
「なんか朝宮くん、膝抱えて椅子に座っててずーっと鬱々としてるから、先生に保健室行ってこいって言われるレベルで落ち込んでる? みたいなんだけど、ほんとに喧嘩とかじゃないの? それか蘭ちゃんが一方的に怒ってるとか」
お、落ち込み方が幼稚……! 自分の部屋で一人のときにするならまだしも、学校でそんな落ち込み方しないでくださいよ⁉
「いや、昨日は逢ってましたけど、喧嘩とか私が怒ったとか、そういうのはないです」
終始楽しかったなーと思って帰路についていたから……。
「……私の方はないですが、会長が一方的に怒ってる、とか……?」
「朝宮くんが怒ってるんなら蘭ちゃんに謝るのヘンじゃない?」
「土下座までしてね」
顔を見合わせて肯き合う先輩たち。
「確かに……です」
先輩方の言い分に一理あります。
なんでけいちゃんが私に謝るんでしょう……?