会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
「うちのクラスの男子が朝宮くんのこと生徒会室に放り込んでたから、生徒会には出ると思うから、蘭ちゃんあとよろしく」
………え。
「………え? 先輩方、私が会長に近づくのお嫌だったのでは?」
だからシメに来たんですよね? とまでは言わないでおいたけど、不思議に思っているのが顔にも出ていたのか、一人が口を開いた。
「ん~まああのときのことは蘭ちゃんに謝るしかないんだけど、朝宮くんにとって蘭ちゃんが特別ってのはよくわかったつもりだから」
……特別と言うか、弟だと思われているんですけど……。
「朝宮くん、蘭ちゃんが入学するまでは実は男色なんじゃ? って言われるくらい女子に興味示さなかったからね」
果たしてその言われ方を会長が知っているのか気になった。
蔦子先輩の趣味には拒否反応示していただけに。
……という先輩たちに見送られて、私は生徒会室に来たわけで。
「会長、そろそろ説明してくださいよ。生徒会が説明しなきゃいけない雰囲気ですよ?」
けいちゃんの傍まで行ってその肩に手を置くと、会長が涙を浮かべた目で見上げてきた。
そして。
「こーちゃんが……こーちゃんが不良になっちゃった~~~~っっっ‼」