会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
『………⁉』
「え、蘭丸不良デビューしてたの?」
「蘭が不良?」
「え、私不良だったんですか?」
蔦子先輩と緒方くんの目も私に向きました。
けいちゃんの言葉は私の想像の範囲外で、理由を訊いたのに更に意味がわからなくなりました。
けいちゃんはしくしくしながら話しました。
「髪の毛変わってるし……」
「ああ、いつもはポニーテールっすね」
「音々がやってくれたんですよ」
「顔が違うし……」
「今日は少しだけどメイクしてるわよね?」
「音々がやってくれました」
「スカート短くなってるし……」
「……そっすか?」
「言われてみれば……少し?」
「音々に勧められまして」
「こーちゃんを不良にしたの浅井かよ!」
さっきまで泣いていたけいちゃんが、今度は頭を抱えて絶叫しました。
私は蔦子先輩と緒方くんと顔を見合わせてしまいました……。
「あ、朝宮? もしかして蘭の恰好が変わったのを不良になったと思って泣いてたの……?」