会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】

こーちゃんの親戚関係は全然知らないけど、こーちゃんは大伯父さんにも可愛がられてる感じだった。

時さんは『湖月お嬢さん』なんて呼ぶ位置にいるようだし、まさかだけど湖蘭さんがいなくなったあとの若女将に抜擢されたりなんかしたら、こーちゃんの周りから伽藍を排除するのが難しくなる。

絶対にいやだ。伽藍の嫁まっしぐらじゃねえか。

「そう言ってもらえると弟としてはありがたいです……」

「うん。代わりにこーちゃんの秘密仲間になって」

「承知っす。ちなみに蘭丸の素を知ってるのって誰っすか?」

「うーん、小学校のクラスメイトとかは知ってると思うけど、うちの高校にはいないんだよなあ。こーちゃんの親友の浅井は知ってるっぽい」

「じゃあ俺、知らないフリ通した方が手っ取り早いっすね」

「だな。今までと変わらずにやってくれた方が生徒会もスムーズだろうし」

――と、俺が幹と秘密の契約を結んでいると、

「ついてこないで下さい五月女先輩」

「伽藍って呼べばいいだろ」

「学内で関わりたくないんですよ」

……何故か疲れ顔のこーちゃんの後ろに伽藍もいて、何故か伽藍も生徒会室に入って来た。

……うん?

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