会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】

「疲れました……。なんなんですかね、あれ」

「えーと、蘭丸が「私のために争わないで」って言ったら終わるやつらしい」

「え、クソださ。死んでも言いたくない」

「蘭丸、俺にも素を出してくるようになったな……」

「ばれちゃいましたしね。ついでに緒方くん、私と本当に付き合いません? お互い好きな人出来るまででいいんで、伽藍除けと会長に迷惑かけないために」

「俺まだ死にたくない」

「私の彼氏になると死亡するんですか」

「確実に仕留めに来る人を一人は知ってるから」

俺のことだろうな、と、二人の会話を聞きながら考える。

「おい朝宮、湖月にはスナイパーでもついてるのか?」
伽藍は伽藍で幹の発言を聞いて何を思ったかそんなことを聞いてきた。

そこまで物騒じゃねえよ。

「さてな? とりあえず本当にもう出て行ってくれ。ここは常時忙しい。戦場だ」

ただでさえ人手不足に、最近色々あって作業時間が少ない。

「俺も手伝おうか?」

「は?」

伽藍の申し出に、間抜けな返事をしてしまった。

手伝い……?

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