会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
と。
俺が先にコーヒーショップを出て、駐車場に回る。
住んでいる場所から割と近いここは都会ゆえか駐車場は申し訳程度だから、集まって話すのは申し訳ない。
来たら別の場所で話そう。
「け、けいちゃ~……」
「何やってんの」
こーちゃんにそう呼ばれるのはすきだけど、正直ここにいてほしくはなかった。
「怖っ。朝宮のくせに怖っ」
「どういう意味だよ」
哀淋は通常で俺に非道いことを言う。そして幹の背中に隠れた。
哀淋だけ隠れるなよ。こーちゃんも隠してやれよ。
いやでもこーちゃんが幹の背中に隠れるのはいやだ。
「すみません会長……興味には勝てませんでした……」
幹、お前はもうちょっと哀淋に強く出ていい。
「なに。俺があいつに会うって知っててここにいるのか? それとも三人だけで遊んでた? 後者ならゆるさない」
「なんで?」
こーちゃんが不思議そうに首を傾げる。
「俺を省いて三人で逢ってたとかゆるせない」
俺も一応生徒会メンバーなんだから誘ってほしかった!